2011年8月21日日曜日

8月14、15日(土日)活動報告(亘理郡山元町西牛橋)

こんばんは、たびたびおおはしです。

調子に乗って連投、今回は1415日のテラセンでの活動報告をします。

一週間後の報告で、ゆみぺさん時系列が前後してすみません。


14日メンバーは仙台よりにへいさん、チョーさん、横浜より永井先生ご夫妻、

仙台に里帰り中・東京在住いやし系美女のオカベさん、茨城からいいつかさん、

トーキョーよりおおはし、の7名、15日は永井先生ご夫妻といいつかさんを除く4名でした。  

※永井先生から画像を拝借

永井先生が書いてくださったように

テラセンお寺の住職が独自に始めたボランティアセンター

わたしには少なからず、お盆の被災地にお邪魔してしまった後ろめたさが

ありましたが、着いてすぐ、テラセンで手を合わせるとすこしほっとしました。

お寺がボラセンの機能も持つってすごい、と改めておもう次第。。


最初にうかがったのは亘理町逢隈高屋の一軒家。

ニーズは床下のヘドロかきでしたが、ほとんど終わっていて依頼主さんもおらず、

お昼前に終了。


このエリアに来て驚いたのは、家々がまばらで人影がなく、

遠目には被害がわかりにくいこと、ですが、

よく見ると家々に詰まったがれきは手つかずなままなことが多いということです。

作業したおうちの周りは住宅街ではありましたが、ほとんど物音がせず、

カラスだけが多かったです。本当に、人がいません。


道路の補修ができていないため立ち入り禁止区域になっているようですが、

まさに、なにかから置き去りにされているような空気感がありました。


そのあと近くの海岸を見てからテラセンに戻ります。

海岸にはたくさんの車&人です。

お盆で里帰りした方々が観に来たのかな、という雰囲気。

みなさん口数少なに海を眺めては去っていきます。 

すぐ後はがれきの集積場になっていて、

そこから海を見ていると、ほんとうにこの穏やかな海から津波が来たのか、涙が出ます。

ほんとうに穏やかできれいな海です。

テラセンに戻ってお昼ご飯を食べ、

その日の午後と翌日にうかがった先は、二日間とも同じおばあさまのおうち。


依頼主のおばあさまは先月まで避難所にいたけれど、近くにアパートを

借りられたので、そちらに越して毎日こちらに通って作業しているそう。

壁や床こそだめになってしまったけれど、柱は生きているということで、

再びこの家で暮らす気持ちになったみたいです。

いただいたニーズは床下のヘドロかき。

すでにご家族のみなさまで大きな床板ははがし、

ある程度釘を抜いたり断熱材除去などの処理も済んでいて、

着いてすぐヘドロかきにかかれました。

 (におい対策か? ヘドロの上に石灰が撒かれています)

とは言え二日間で何度か釘のあたまに引っかけて、作業服が何カ所か小さく破けました。

家屋内の作業が増えれば釘との接触も増えるし、

今更ですが破傷風の予防接種をしようかしらと思いました。

テラセンからはサンダー(鉄筋を切る道具?)や高圧洗浄機などが出動し、
これまで行ったことのある作業現場・ボラセンからは
やれることの幅がちょっと違う印象です。

テラセンのフジモトさんが必要に応じて各現場を巡回しています。

テラセンの方々は現場をよく知っているし、

依頼主の方とも関係が築けていて、対応がとても柔軟です。

作業を止めると、あたりは本当に静かです。

休憩する度、依頼主のおばあさまの淡々とした静かな語り口に、

みんなしんと耳を傾けます。


ほんとうに運動神経の良いおばあさまで、

わたしたちよりもテキパキと作業を進めます。

やってほしいことの意思表明もはっきりしているので非常にやりやすい。

わたしが「ここもぐれるかな?」と躊躇している狭いところも、

なんの迷いもなくひょいともぐってぐいぐいヘドロをかきだしてくれました。


津波に飲まれて助かるまでのお話も、その動きの迷いのなさを感じました。

すごいお話を聞けました…。


聞けば齢80以上、社交ダンスをしているのだとか。

昔あるある大辞典あたりで「片足立ちは老化防止」なんてことを言っていましたが、

本当かも知れません。床をはいだ骨組みの上をひょいひょい歩かれるので、

「すごいですね」と言うと、

社交ダンス踊るときにね、片足で立っていなきゃならないから、

とおっしゃっていました。


わたしももう少し歳をとったら社交ダンスを習おうかしらと思いました。


その他にもここには書ききれないくらい素敵なお話をたくさんしてくださいました。

とても良い現場だったなあと、今でもしみじみ噛み締めます。


ほんと静かー。

作業は引き続き、押し入れや玄関、洗面所の床板もはがしてヘドロを取ります。

ヘドロが全部取れたら石灰を撒いて、高圧洗浄機で洗った床板を家の中に干して、終了です。

作業を終えるとおばあさまはカーテンを閉めて、アパートに帰ります。



ご近所にどなたもおられなくても、家の中になにもなくても、
カーテンをしてめ帰ります。1階にあった荷物も、みっともないからと言って、
ボランティアのわたし達を迎えるために片付けてくださったようです。
そういう細やかさや美意識がほんとうにきれいな依頼主さんでした。

今回のミッドは草原の中です。
緑と白のコントラストが夏らしい、さわやかな組み合わせで素敵です。
チョツカミッドです。(チョーさんといいつかさんの合作)

集合写真、14日のはジュンヤ先生が載せてくださったので、

わたしは15日のを載せます。

テラセンのフジモトさんもタノンティアポーズをしてくれました。


今回わたしは3日間の滞在で、社協がやっている

南三陸ボラセン、牡鹿ボラセン、民間がやっているテラセンに行きました。

亘理郡の社協ボラセンもあるようですが、テラセンの方によると、

こちらはニーズを残したまま8月で閉鎖するという話でした。


これから被災地へのアプローチがどういった形で行われていくのか、

ボラセンが民間にシフトしていく中で、それぞれのボラセンが持つ性格みたいなものが、

それぞれにどう作用するのか、とか、あれやこれや考える帰り道でした。


いつも長々書いてすみません。

テラセン良いところです。

ぜひ!


1 件のコメント:

  1. おつかれさま
    なんだか空気感の伝わるいい報告ですね。
    テラセンリンクもはっておきます。

    返信削除