2015年10月20日火曜日

2015年10月17日(土) 茨城県常総市災害ボランティア

だんだん人が少なくなってきた常総市のVCですが、土日は約400人くらいの集まり具合です。
SWの3500人に比べたら激減と言っても過言ではないかと思われますが、
こういうのは地道に行うのが自分のやり方なので今回も行ってきました。
今日は一人なのでノンビリ。
朝6時半頃に出発。
首都高は土曜ということもありやや混雑
とは言え近いものです。
横浜から75キロ。1時間半くらいで到着。8時くらいでしょうか。
駐車場が第一、第二と分かれており、第一が満車になった場合第二に停めなければならなく、ちょっと距離があるのでもし車で現場まで移動になったら面倒です。
しかしながらその不安は外れます。
メロンパンの車両も停まっています!
結局8時半を過ぎても満車になっていませんでした

すぐ隣の社協に着き、受付けを待つため並びます。
9時に受け付けが始まりどんどんさばかれます。
この列がはけてから行ったほうが待たずに済むと思われます
事前に受け付け用紙が配布されるのでスムーズです。
付箋に名前を書き、グルーピング待ちに入ります。
ここで車両提供の有無を聞かされ、分かれて待ちます。

しかしながら車両提供が多く、後に来た人達がどんどん現場に出発。
そうして待ってると、
『車両提供が多く、待ち時間が長い方でよければどうですか』
と係の方が気を利かせてくれます。

同じ境遇の人達で10人グループが結成されます。
ニーズは公民館に行ってから。とのこと。
ボラセンのバスで出発。現場は車で数分の場所。
『相野谷町公民館』です。地元では人々が集い合うコミニュニティー形成の要所として大切な場所のようです。まずはここが復興の起点となるべき場所のようです。
そして、既に活動をしているガチ勢のボランティアの方が居ました。
軽トラックに重機を含め、必要な機材を全て積み込み活動しています。

そのガチ勢な仲間が三名と、地元の方、そしてCOOPの方が作業をしています。
かなり過激なCOOP!!?
作業内容は…
まずは『渡し板』と呼ばれる工事現場などで使われる細長い板が流れ着いてきたものの運搬から始まります。
中央付近の板を畑の方から運んできてこの状態です。
そして床板剥がし。庭のワラ掃除。窓を外して清掃。壁清掃など多種多彩。
渡し板は二人一組で運搬。40枚ほどありましたがあっという間でした。
途中、軽トラックでどっかからそれをもらいに来る人も居ました。
さて、ワラを集めるか…とビニル袋が配布されたところでトラブル発生。
現地の方から
『常総市指定のゴミ袋じゃないと回収してくれないからその袋じゃ困る』と。
ボラセンからもらった袋に物言いがつきます。
この袋に入れないといけない。パンパンに詰めると裂けてしまう強度
え?先々週は回収されていたのに…
あれは市の回収じゃなかったのか。
それにしても融通がきかないというか、刻一刻とルールや分別などが厳しくなってきてるのにも関わらず、一切住民には知らされないと言うか、極々わかりにくい方法で伝えられてるのかどうか…
東日本大震災の時もそうでしたが、だんだん分別とかが厳しくなってくるんだよなぁ
まぁ袋は指定のが現地にあったので、それを使います。

ワラはあたり一面に散らばってるのでコレを袋に詰めるのは不可能。
まずは熊手とかほうきを使って集めることに。
ここでまた…
『これじゃ足りないからボラセンに電話してほしい、熊手持ってきてくれと』とメンバー。
へっ?と思った時既に遅し。
突然頼まれた方がわけも分からず電話をしています。
熊手は3本。そして竹箒もあるからいいんじゃないの?集める人と入れる人でわかればいいのに。
なんとも横柄な…社協の方々だって色々と仕事はあると思う。
足りないから持ってくるのは当然だろう…どうなんでしょうか。

そこら辺に流れ着いたバケツや缶やら、箒のかわりに松の木の枝を使った事も今まであります。
あるもの使えばいいじゃん。

庭のワラには苦戦。
片隅にはブランコがあり、その近辺を掃除してた時にガラス片が多い事に気づきました。
遊具で遊ぶのは子供。

ちょっと綺麗になった時に近所の子供達が遊びに来て手や足を切ったら大変です。細々したガラス片を拾う作業に切り替えます。
今まではそんな事思わなかったのですが、子供ができたからでしょうか。
自分でも不思議な感じです
転んだりしてケガでもしたら大変です
さて、ワラを掃除するのが終わるくらいでお昼です。

各々昼食ですが、この日は動きを止めるとだんだん寒くなってくる気候です。
まだ10分くらい休憩があるのに、みんな活動の準備をしだします。
それを見たリーダーが一度みんなを集め、午後の作業の説明をします。
①床板を剥がした後の梁の部分を高圧洗浄機で洗う作業。
②外した窓の掃除
③物置の掃除
④ワラ

そして…どうしても潜りたい人?と聞きます。
僕はピンときましたが、知らない人は『?』です。
床下の、収納スペースや台所の下に潜り込み、泥を出す作業です。
ここは普通には泥が取れないので低姿勢で潜らないといけないのです。

当然全身泥まみれになるし、体格の大きな人はできません。
さすがに誰も手を挙げず、作業が開始されます。
思ったんですが、高圧洗浄機で梁を洗ったら、その水は床下に流れる訳で…
一刻もはやく乾燥させないといけない床下を更に濡らしていいものか、と。
乾いたほうが掻き出しやすいとの判断から、泥出しはせず。
しかしながら…水掛けたら更に湿っちゃうのでは…
とは言えそんな主張をしてもその場の空気を壊してしまいます。
ベテランの方々がいるので従うのが筋。

自分は窓の掃除にまわります。
水を被った場所は洗いますが、実は底のレールに当たる部分は泥だらけになってしまっています。が、とりあえずいい、というので掃除をしてはめていきます。
地面が…泥で汚れちゃうんだよなあ‥
窓をはめて、とりあえず綺麗になりました。
網戸も掃除しはめていきます。
使った雑巾を洗ってたら、ボラセンの車が到着。

え!終わり…
なんかあっけないと言うか急き立てられるように終了。
あとはまだのこられる方に挨拶をしてボラセンに向かいます。

車中でドライバーさんから聞いた話ですが、
床板剥がしはやらないような流れだという。
この日も剥がした板をはめようとしたらはまらなくなり、トラブルになった。と。家の方から文句が出たそうです。
他には洗おうと勝手にドアを外したら、これまたはまらなくなった。
良かれと思ってやったことで家主さんとトラブルになってしまうのです。
社協なのでそこら辺、慎重にならざるをえないとのこと。
これが私設のボランティア団体だったりサテライトだったりした場合、
重機や電動ノコ、チェーンソーなども使えます。
社協はできない。制約が多いのです。

ボラセンでは靴の洗浄。うがい、手洗いをして解散。

災害派遣従事等車両の手続きをして帰ろうとすると、ボランティアのために、と焼きそばが振る舞われます。毎回ありがとうございます。

そして、時間が早かったので堤防が決壊したあたりはどんな感じか…
と見に行ってみました。
道は途中通行止めになってしまいますが、
その近くには入れました。

津波と違って引き波がないせいか、決壊付近にはモノが激しく散乱するような光景は見られせんでした。どちらかというと砂浜のような砂が流れでて堆積してる感じで、家の基礎なども見えません。
家は流されているようで、あちこちに屋根などが見えます。
本当にひどい。






殺風景というか、この近辺だけ異様な光景です。
水害の恐ろしさを垣間見ました。
それにしてもまだまだニーズが上がってきてないんじゃないか?
一人で田んぼの掃除をする住民の方。
夕方一人で片付けをしている方。
『そんなことはボランティアにやらせてください』って声に出して言いたい気持ちをこらえます。

ところで、ボラセンで災害派遣従事等車両証明の申請をしていた時に、あまりにも社協の方々に文句のようなことを言うボランティアの人が多いのに気付かされます。
自分はベテランだ、と自負するのは構いませんが、ここは被災地。臨機応変な対応も必要なのではないかな、と。
何でもかんでも噛み付いたり、文句言っても仕方ないでしょう。

こっちはボランティアやってあげてるんだぞ、と言う態度が目立ちます。
ボランティアなんて名も無きものであっていいのでは。
もちろん安全面には細心の注意が必要であり、リーダーはそれを第一に考えないといけない部分もあると思う。でもね~社協の方々だって地元の人じゃないんだし、そこに言っても…
「こっちはやってあげてんだ」と思うなら来なきゃいいのに。
などと毎回色々と考えさせられます。

17日のニーズは50件
参加人数は401名だったそうです。
まだまだなんだなぁ。

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